医師国家試験 第118回 A-14

問題:
関節リウマチの関節外病変はどれか。3つ選べ。

  • a. 上強膜炎
  • b. 皮下結節
  • c. 間質性肺炎
  • d. 逆流性食道炎
  • e. 急速進行性糸球体腎炎
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正解:a. 上強膜炎、b. 皮下結節、c. 間質性肺炎


最低限これだけ覚えろ!【解説①】

・関節リウマチは関節だけの病気じゃない
皮下結節・間質性肺炎・上強膜炎などが有名な「関節外病変」
→ a・b・cが正解!

普通の解説【解説②】

関節リウマチ(RA)は、全身の自己免疫疾患
関節の腫れ・痛みだけでなく、全身の臓器にも炎症を起こすのがポイントです。
この全身への影響を関節外病変と呼び、国試でもよく出題されます。


代表的な関節外病変:

  • 皮下結節:RA患者の約20〜30%に見られる、関節付近のしこり
  • 間質性肺炎:肺線維化・呼吸機能低下につながる。MTXとの鑑別重要
    • RAの関節外病変として肺の線維化=間質性肺炎が知られています。
    • ・呼吸苦や労作時の息切れが初発症状になることも。
    • RA自体が原因の場合と、治療薬(MTX)による薬剤性肺障害の両方があり、鑑別が重要です。
      • 【補足】MTX肺障害との鑑別ポイント:
        • RA治療に広く使われるメトトレキサート(MTX)も、まれに間質性肺炎を起こします。
        • 発症タイミングが重要で、MTX開始後3か月以内に出ることが多いです。
        • また、MTX肺障害は発熱・乾性咳嗽・呼吸苦を伴い、急性経過をとるのが特徴。
        • → 一方、RAに伴う間質性肺炎は慢性進行性で無症状のこともあるため、経過と投薬歴で見分けるのがカギです。
  • 上強膜炎(眼の炎症):視力障害や失明リスクもあり。緊急眼科コンサルトが必要

→ よって a・b・c が正解!

誤答の選択肢は以下の通り:

  • d. 逆流性食道炎:RAとは無関係。GERDは生活習慣や加齢が原因。
  • e. 急速進行性糸球体腎炎(RPGN):RAでは慢性腎炎(アミロイドーシスなど)が見られるが、RPGNはANCA関連血管炎などで起こる。RAとは別。

超わかりやすくて詳しい解説【解説③】

◆ リウマチは「関節の病気」だけじゃない!
関節リウマチは、自己免疫が暴走して関節を攻撃する病気ですが、
それは関節に限った話ではありません
体中の「細かい血管」や「組織」をあちこち炎症で壊していくのが特徴。

◆ 関節外病変の代表3つはこれで覚える!

病変頻度・特徴注意点
皮下結節20〜30%、圧力のかかる関節周囲にできるMTXで悪化することもある
間質性肺炎呼吸苦・労作時息切れMTX肺障害と鑑別必要!
上強膜炎視力低下・失明リスク緊急眼科受診が必要

◆ 間違えやすいポイントを補足
– RPGNは顕微鏡的多発血管炎(MPA)やGPAなどのANCA関連疾患に多い。
– RAで腎病変といえば、アミロイド腎症や薬剤性腎障害(NSAIDs)が定番。

◆ まとめ
「RA=関節」だけだと国試では通用しない! 全身性の病気であることを示す「関節外病変3つ(皮下結節・間質性肺炎・上強膜炎)」は頻出なのでセットで覚えておこう!