医師国家試験 第118回 A-2

医師国家試験 第118回 A-2

問題:
高齢者の入浴中の事故の予防で正しいのはどれか。

  • a. 食後に入浴する。
  • b. 深夜に入浴する。
  • c. 浴槽から出た後は体を冷やす。
  • d. 気温が高い時期の入浴を避ける。
  • e. 居室と脱衣所の温度差をなくす。
【答えを表示】

正解:e. 居室と脱衣所の温度差をなくす


最低限これだけ覚えろ!【解説①】

・高齢者は「温度差ショック」で倒れやすい。
・寒い脱衣所→熱い浴室で血圧の急変→失神や溺水のリスク。
・だから居室と脱衣所・浴室の温度差は小さく!

普通の解説【解説②】

高齢者は自律神経の反応が鈍くなっており、急激な温度差に弱い
脱衣所が寒い→急に熱いお湯に入ることで、血圧が大きく変動し、意識消失や心停止が起こることがある。
この現象はヒートショック(温度差ショック)と呼ばれる。

正解の e は、「寒い部屋から熱い風呂へ」になるのを防ぐ最も重要な対策。
だから正しい。

他の選択肢はすべて、事故のリスクを高める方向性。

超わかりやすくて詳しい解説【解説③】

◆ 入浴中に高齢者が倒れる…なぜ?
実は、日本では毎年1万人以上が入浴中の事故で亡くなっており、
その多くが65歳以上の高齢者 その原因の大半が「ヒートショック」と呼ばれる急激な温度変化による血圧の乱高下なんです。

◆ どうして温度差で倒れるの?
高齢者になると、寒さや熱さに対する体の調整能力(自律神経の反応)が落ちるんです。
たとえば:
– 冬の寒い脱衣所で服を脱ぐ → 血管が縮んで血圧が上がる
– 熱い湯船にドボン → 今度は血管が広がって血圧が急降下
→ この急激な血圧変動が、失神や心停止の原因になります。

◆ じゃあ、どうすればいいの?
→ 正解は「居室と脱衣所の温度差をなくす」
つまり、脱衣所や浴室にも暖房を入れるのが最も効果的!

その他、ダメな選択肢をざっくり解説:
– a. 食後の入浴 → 血液が胃腸に集中してるので脳に血流がいかず倒れる
– b. 深夜入浴 → 血圧変動+発見が遅れて命に関わることも
– c. 出たあとに体を冷やす → 冷えて血圧が乱高下するリスク
– d. 気温が高い時期に避ける → むしろ寒い冬が一番危ない

◆ 結論:
入浴事故は温度差と時間帯に注意!
→ 居室・脱衣所・浴室の温度差をなくすのが超重要な予防策なんです。